Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

【一生懸命働くだけではNG】若い頃だけでなく、老後の生活も豊かにする運動習慣【健康/筋肉/若返り/社会との繋がり/働き方改革】。

「一生懸命働いて、一生懸命稼げばきっと豊かな老後の生活が待っている。」 上記のように信じて、働き盛りの時に仕事だけを頑張った結果 豊かな老後を送ることができた人がどの程度いるでしょうか。 「こんなに幸せに過ごせましたよ。」という方は あまりみ…

【西洋医学の限界】風邪薬は風邪の症状を和らげる効果があるが、風邪自体は治らない。

風邪になったら、風邪薬をもらいに病院に行く。 しかし病院で薬をもらったけれど、 症状は何となく良くなった気がするが、中々良くならない。 このような経験をされたことないですか? それもそのはず。 風邪薬は「風邪自体を治す薬ではない」のです。 今回…

【1人暮らしの人は必見】1人でも簡単に背中に薬を塗ることができる方法【抗がん剤治療/皮膚炎/皮膚障害】。

抗がん剤治療で、あるいはアレルギー性皮膚炎や接触性皮膚炎で 背中の皮膚が荒れるので辛いけれど、 1人暮らしだから薬を塗れない。 そんな悩みを持って困っていませんか? 今回は1人暮らしでも1人で簡単に 背中に薬を塗ることができる方法を中心に 抗がん剤…

【重要】「私、風邪です。」と安易に自己診断することは危険。風邪の典型的な症状とその経過。

「私、風邪です。」 と自己診断したことはないですか。 風邪とは、発熱があること、喉の痛みがあること、 鼻水があること、咳があること。 上記のうち、どれかあれば、風邪と考えていませんか? もしそうだとすると、危険です。 風邪ではないことがあります…

【抗がん剤による副作用】口内炎はまず予防をすることが大切。予防が困難な場合は早めに治療する。【虫歯/義歯/喫煙/過度の飲酒/歯周病/糖尿病/漢方/栄養剤】

抗がん剤治療をしていると、口内炎ができて口の中が痛くなり、 食事も食べることができなくなることがあります。 すると体力が低下し、ますます抗がん剤の副作用が出現しやすくなり、 口内炎も治りにくくなります。 今回は抗がん剤による口内炎で苦しむ人が…

【医師が解説】大腸がんの症状とは、「症状がないこと」。苦痛が少ない大腸カメラを受けられるタイミング【出血/便通異常(便秘・下痢・細い便)/腹痛/腸閉塞】

「症状がないから大腸がんではない」 「痔があるから、肛門から出血していても大丈夫」 と考えて定期的な大腸カメラの検査を受けていない方いませんか? 一方で 「腹痛があるから、大腸がんの可能性が高い」 と考えて大腸カメラの検査を依頼して かえって辛…

【大腸がんステージ4】がんの治療中でも工夫次第で仕事を続けることができる【抗がん剤/副作用/退職/仕事量/同僚の協力/生きる目的/楽しみ】

「がんと告知されたので、仕事をやめました」 このように患者さんの中には、がんと診断されただけで 仕事を続けることが難しいと自己判断して 仕事を辞めてしまう方がいます。 その結果、孤独を感じるようになったり、 生きる目的や楽しみを失ったり、 経済…

【医療ミス?】「手術が上手ければ合併症は起こらない」は間違い。手術をすれば必ず一定の割合で合併症・後遺症が起こる【大腸がん/縫合不全/腸閉塞/創感染/排便機能障害/排尿障害/性機能障害】

手術の時に、合併症について説明されますが、 「執刀医が上手ければ合併症なんて起こらない」 「手術後に合併症や後遺症が起こるのは、医療ミス。」 「医療ミスの免罪符として、同意書を書かせている。」 と考えている方はいませんか? 今回は、大腸がんを例…

【医師が解説】がんを克服するための、上手なセカンドオピニオンの受け方【準備/手順/話の切り出し方/メリット/デメリット】

「別の病院でセカンドオピニオンを受けたいので、 今まで行ったデータをください。」 と主治医に言うと、 「今まで検査や治療をしてくれた主治医を 裏切ってしまうことになる」と考えられる方がいます。 また「セカンドオピニオン先で同じ治療が提案されて …

【現場の医師が解説】御家族からの突然の病状説明を求められた場合、医師が対応できない本当の理由。

「家族が入院したけれど、一緒に付き添えなくて 後日病院にお見舞いについでだから医師の説明を聞きたい」 と思ったことありませんか。 そしてその要望を看護師さんに伝えた時、 「本日の説明は難しいので、後日説明させて頂きます。」 と言われて病状説明を…

【着ぐるみ男性が熱中症で死亡】地球温暖化・COOL BIZ(クールビズ)が流行る今、夏の着ぐるみは時代遅れ?【遊園地/大阪/枚方パーク】

「若い男性が、遊園地で着ぐるみを着て仕事をして 熱中症で死亡される」という痛ましい事件が起きてしまいました。 headlines.yahoo.co.jp 地球温暖化のため、毎年気温が上昇し、 職場ではCOOL BIZ(クールビズ)が広まっているのに、 どうして遊園地では着…

【電子タバコ】WHOが「間違いなく有害」と表明。安全神話はどこで始まり、広まったのか。「有害」である本当の理由。

「電子タバコは安全だから、周りの友達と全員で、電子タバコに変えました。」 と言って外来で話をされる方がいます。 「電子タバコが安全」と誰が言い始めたのでしょうか。 少なくとも(医師などの)健康に責任のある仕事をしている人たち はそんなことは言…

【大腸がん】「手術でがんは取り切った」と言われたが、がんが再発。これは手術ミス?がんが再発する本当の理由。

「大腸がんを手術で取り切ったはずなのに、再発した。」 それは手術で大腸がんが取りきれていなかったから 再発したのではないか、と考える方がいます。 そして「がんを取りきれなかったのは、手術ミスだ。」と。 本当にそうでしょうか? 今回は、大腸がんを…

【がん治療】医療用麻薬を使うと「寿命が短くなる。がんの末期である。」は誤った認識。痛みはしっかり取り除くことが大切【モルヒネ/オキシコドン/フェンタニル】。

「モルヒネを使いましょう」と言われた時、 貴方は何を考えますか? 実際に診療をしていると、がんによる痛みがあっても、 「モルヒネを使いたくない。我慢します。」 と言われる方がいます。 これは「がんの末期」とか、 「使用すると、寿命が短くなる」 と…

【先進医療】粒子線治療は、大腸がんの骨盤内再発や肝臓への転移に有効【陽子線/重粒子線/放射線治療/照射計画/工夫/医師の腕/病院選び】

経済的に余裕がある方、保険で先進医療特約に加入されている方で 大腸がんの骨盤内転移や肝臓への転移がある場合は、 粒子線治療がお勧めです。 今回はその理由と効果について書いていきます。 先進医療とは 粒子線治療とは 重粒子線の効果 粒子線治療の限界…

【大腸がん】ステージ4や再発時こそ放射線治療を常に考えるべき【目的/効果/限界/がん細胞の死滅/症状緩和】。

大腸がんが進行癌の状態で見つかった時、 「手術をしましょう」とか 「抗がん剤をしましょう」と 医師に言われることが多いと思います。 「放射線治療はできないの?」と疑問に思い医師に聞いてみても 納得ができない答えが返ってきたという人が多いことを …

【大腸がん】転移の有無に関わらず、可能であればまず手術を勧める本当の理由。

大腸がんの治療は、手術が行えるようであれば まず手術を行うことが勧められます。 これは他の臓器への転移の有無に関わらず勧められます。 「どうして手術を受けないといけないのか。 がんの治療には、他に抗がん剤や放射線による治療があるのではないのか…

【ステージ4の大腸がん】抗がん剤治療が大幅に進歩。生存期間がこの50年間で約6倍長くなった理由と、抗がん剤治療との付き合い方。

「抗がん剤治療何て効かない」 「抗がん剤は副作用が強く、毒である」 と言った情報が世間で人気があるようですが、 本当に抗がん剤は効かないのでしょうか? 少なくとも大腸がんに対しては、飛躍的な進歩を遂げ ステージ4の大腸がんで、生存期間を大きく延…

【人生の選択を誤らないために】まず考えるべきは標準治療。しかし限界もあり。民間療法しかないと思った時に考えてみること。

「きっと世界には自分に合う治療が存在し、 それは病院では普通の病院では行われていない治療である。」 と考えていませんか? あるいは病院で提示された治療があまりにも辛すぎて 救いを求めるために民間療法に手を出そうとしていませんか? 世の中には、 …

【自宅待機は無給】医師には適用されなかった、過労死を防ぐための「働き方改革」【明らかな過労死レベル/束縛/精神崩壊/鈍感力の大切さ】。

世間では、長時間の時間外労働が 過労死につながっていると問題になっています。 そして「働き方改革」が導入されました。 しかし現実には 「1860時間という長時間の時間外労働を認める」とか 「当直明けに休む際に有給を使いなさい」とか 「医師の働いてる…

【患者さんの疑問】外来医師は座っているだけで暇そうなのに、どうして予約しても待ち時間が長いのか。

病院に行くと誰もが1度は思ったことがあると思います。 「とにかく待ち時間が長い。」と。 わざわざ仕事を休んできたのに、 診察の外からみると医師は暇そうにしている医師がいるのに どうしてこんなに長い時間待たせるのか。 理由もわからずに長いこと待た…

【ステージ4】大腸がんでは肝臓や肺に転移・再発しても腫瘍を取り切れる可能性がある(オリゴメタスタシス)。治すことが困難な場合でも年単位の生存が可能。

がんのステージ4と聞けば、「もう助からない」 というイメージがあるのではないでしょうか。 食道がんや胃がん、膵臓がん、肝臓がん、肺がんなど 多くのがんのステージ4は抗がん剤治療などで がんを小さくすることができたとしても がん細胞を取りきることは…

【問診/身体診察/検査から治療まで】医師が患者さんを診察する時に、頭の中を開けてみたら次のような言葉が詰まっている。【患者さんのメリットを最大にする確率が高い選択はどれか?】

病院に行って診察室に入るのって何故か緊張しないですか? あるいは 緊張を通り越して怖いと思っている方もいるかもしれません。 診察室に入ると、そこには普段あまり接したことのない 白い服を来た何やら難しい顔をした人(医者)がいます。 もちろん優しそ…

【えっ‼︎ここが地下1階⁉︎】道に迷う前にまず確認!自分の位置・進行方向・高さ(階)。

初めて行く場所で中々たどり着けずに困ったことありませんか。 今はカーナビやiPhoneにGPS付きの地図機能があり、 道に迷うことは少なくなりましたが、 電車やバスから降りたり、地下から地上に上がると、 東西南北がわからなくなってしまうことがあります。…

【旅で得する】日本生まれの安全・快適な格安航空(スカイマーク)を利用して飛行機代を安くし、旅や人生を豊かにする。

LCCは安いけれど、座席の間は狭いと聞くし、 飛行機が落ちる確率も高そうなので怖い。 だから飛行機に乗る時はJALやANAに乗る。 私も昔はそうでした。 しかしそんな私もJALやANA以外の飛行機になるようになりました。 何故でしょうか。 それは乗ってみたら以…

【大腸がん】開腹手術 vs 腹腔鏡手術。受けるなら、どちらが良い?

勇気を出して大腸カメラを行った結果、ポリープが見つかり、 「カメラでは取りきれないので手術をしましょう。」 と手術を勧められたとします。 その時、 開腹手術を希望されますか? それとも腹腔鏡手術を希望されますか? 実際には医師の方から「どちらを…

【重要】大腸がんが内視鏡(大腸カメラ)で取りきれたかどうかは、「大きさ」よりも「深さ」が大事。

大腸カメラを受けてみたら大きなポリープがあり、 「がんではないか」 「カメラによる治療はできないのではないか」 と不安になったということはないでしょうか? 大きなポリープが見つかった時は 誰もが不安になり、ストレスを感じています。 そのような時…

【重要】タバコ(受動喫煙)をはじめとする大気・室内空気汚染でで小児喘息のリスクがかなり高くなる【妊婦/授乳婦/若い女性/家族】

生まれてきた子供を見ていると、 「このまま元気で過ごして欲しい」と、 親ならそう思うでしょう。 普段タバコを吸われているお母さんもそう思っていると 思います。 今回は喫煙している若い夫婦(特に女性)が 子供のことで後悔しないように 妊娠前から始ま…

【深まる謎】地球温暖化による影響は結局何だったのか【異常気象(季節外れの雪・気温上昇と下降)/自然災害(台風・局地的豪雨など)】

急に暑くなったり、寒くなったり。 急に雨や雪が降ったり、降らなくなったり。 台風で停電したり、 と最近特に異常気象・自然災害が多くないですか? これら全て地球温暖化が原因ではないでしょうか。 今回は地球温暖化による影響は、実際には何だったのか。…

【夏だ!海だ!ウニだ!!】北海道で出会える本物のウニ(ミョウバンなし、産地直送)。まずは積丹から始めよう。【6月〜8月、期間限定】

北海道から本州に来た人が、本州のウニは食べれないのを見たり、聞いたりして 「本物のウニが食べたい」と思ったことはありませんか? ご存知の通り、本州のウニの多くには日持ちさせるために ミョウバンが入っていています。 このため、苦味があるのが特徴…

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