Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

病気・治療

【重要】「私、風邪です。」と安易に自己診断することは危険。風邪の典型的な症状とその経過。

「私、風邪です。」 と自己診断したことはないですか。 風邪とは、発熱があること、喉の痛みがあること、 鼻水があること、咳があること。 上記のうち、どれかあれば、風邪と考えていませんか? もしそうだとすると、危険です。 風邪ではないことがあります…

【抗がん剤による副作用】口内炎はまず予防をすることが大切。予防が困難な場合は早めに治療する。【虫歯/義歯/喫煙/過度の飲酒/歯周病/糖尿病/漢方/栄養剤】

抗がん剤治療をしていると、口内炎ができて口の中が痛くなり、 食事も食べることができなくなることがあります。 すると体力が低下し、ますます抗がん剤の副作用が出現しやすくなり、 口内炎も治りにくくなります。 今回は抗がん剤による口内炎で苦しむ人が…

【医師が解説】大腸がんの症状とは、「症状がないこと」。苦痛が少ない大腸カメラを受けられるタイミング【出血/便通異常(便秘・下痢・細い便)/腹痛/腸閉塞】

「症状がないから大腸がんではない」 「痔があるから、肛門から出血していても大丈夫」 と考えて定期的な大腸カメラの検査を受けていない方いませんか? 一方で 「腹痛があるから、大腸がんの可能性が高い」 と考えて大腸カメラの検査を依頼して かえって辛…

【大腸がんステージ4】がんの治療中でも工夫次第で仕事を続けることができる【抗がん剤/副作用/退職/仕事量/同僚の協力/生きる目的/楽しみ】

「がんと告知されたので、仕事をやめました」 このように患者さんの中には、がんと診断されただけで 仕事を続けることが難しいと自己判断して 仕事を辞めてしまう方がいます。 その結果、孤独を感じるようになったり、 生きる目的や楽しみを失ったり、 経済…

【医療ミス?】「手術が上手ければ合併症は起こらない」は間違い。手術をすれば必ず一定の割合で合併症・後遺症が起こる【大腸がん/縫合不全/腸閉塞/創感染/排便機能障害/排尿障害/性機能障害】

手術の時に、合併症について説明されますが、 「執刀医が上手ければ合併症なんて起こらない」 「手術後に合併症や後遺症が起こるのは、医療ミス。」 「医療ミスの免罪符として、同意書を書かせている。」 と考えている方はいませんか? 今回は、大腸がんを例…

【医師が解説】がんを克服するための、上手なセカンドオピニオンの受け方【準備/手順/話の切り出し方/メリット/デメリット】

「別の病院でセカンドオピニオンを受けたいので、 今まで行ったデータをください。」 と主治医に言うと、 「今まで検査や治療をしてくれた主治医を 裏切ってしまうことになる」と考えられる方がいます。 また「セカンドオピニオン先で同じ治療が提案されて …

【現場の医師が解説】御家族からの突然の病状説明を求められた場合、医師が対応できない本当の理由。

「家族が入院したけれど、一緒に付き添えなくて 後日病院にお見舞いについでだから医師の説明を聞きたい」 と思ったことありませんか。 そしてその要望を看護師さんに伝えた時、 「本日の説明は難しいので、後日説明させて頂きます。」 と言われて病状説明を…

【電子タバコ】WHOが「間違いなく有害」と表明。安全神話はどこで始まり、広まったのか。「有害」である本当の理由。

「電子タバコは安全だから、周りの友達と全員で、電子タバコに変えました。」 と言って外来で話をされる方がいます。 「電子タバコが安全」と誰が言い始めたのでしょうか。 少なくとも(医師などの)健康に責任のある仕事をしている人たち はそんなことは言…

【大腸がん】「手術でがんは取り切った」と言われたが、がんが再発。これは手術ミス?がんが再発する本当の理由。

「大腸がんを手術で取り切ったはずなのに、再発した。」 それは手術で大腸がんが取りきれていなかったから 再発したのではないか、と考える方がいます。 そして「がんを取りきれなかったのは、手術ミスだ。」と。 本当にそうでしょうか? 今回は、大腸がんを…

【がん治療】医療用麻薬を使うと「寿命が短くなる。がんの末期である。」は誤った認識。痛みはしっかり取り除くことが大切【モルヒネ/オキシコドン/フェンタニル】。

「モルヒネを使いましょう」と言われた時、 貴方は何を考えますか? 実際に診療をしていると、がんによる痛みがあっても、 「モルヒネを使いたくない。我慢します。」 と言われる方がいます。 これは「がんの末期」とか、 「使用すると、寿命が短くなる」 と…

【先進医療】粒子線治療は、大腸がんの骨盤内再発や肝臓への転移に有効【陽子線/重粒子線/放射線治療/照射計画/工夫/医師の腕/病院選び】

経済的に余裕がある方、保険で先進医療特約に加入されている方で 大腸がんの骨盤内転移や肝臓への転移がある場合は、 粒子線治療がお勧めです。 今回はその理由と効果について書いていきます。 先進医療とは 粒子線治療とは 重粒子線の効果 粒子線治療の限界…

【大腸がん】ステージ4や再発時こそ放射線治療を常に考えるべき【目的/効果/限界/がん細胞の死滅/症状緩和】。

大腸がんが進行癌の状態で見つかった時、 「手術をしましょう」とか 「抗がん剤をしましょう」と 医師に言われることが多いと思います。 「放射線治療はできないの?」と疑問に思い医師に聞いてみても 納得ができない答えが返ってきたという人が多いことを …

【大腸がん】転移の有無に関わらず、可能であればまず手術を勧める本当の理由。

大腸がんの治療は、手術が行えるようであれば まず手術を行うことが勧められます。 これは他の臓器への転移の有無に関わらず勧められます。 「どうして手術を受けないといけないのか。 がんの治療には、他に抗がん剤や放射線による治療があるのではないのか…

【ステージ4の大腸がん】抗がん剤治療が大幅に進歩。生存期間がこの50年間で約6倍長くなった理由と、抗がん剤治療との付き合い方。

「抗がん剤治療何て効かない」 「抗がん剤は副作用が強く、毒である」 と言った情報が世間で人気があるようですが、 本当に抗がん剤は効かないのでしょうか? 少なくとも大腸がんに対しては、飛躍的な進歩を遂げ ステージ4の大腸がんで、生存期間を大きく延…

【人生の選択を誤らないために】まず考えるべきは標準治療。しかし限界もあり。民間療法しかないと思った時に考えてみること。

「きっと世界には自分に合う治療が存在し、 それは病院では普通の病院では行われていない治療である。」 と考えていませんか? あるいは病院で提示された治療があまりにも辛すぎて 救いを求めるために民間療法に手を出そうとしていませんか? 世の中には、 …

【ステージ4】大腸がんでは肝臓や肺に転移・再発しても腫瘍を取り切れる可能性がある(オリゴメタスタシス)。治すことが困難な場合でも年単位の生存が可能。

がんのステージ4と聞けば、「もう助からない」 というイメージがあるのではないでしょうか。 食道がんや胃がん、膵臓がん、肝臓がん、肺がんなど 多くのがんのステージ4は抗がん剤治療などで がんを小さくすることができたとしても がん細胞を取りきることは…

【問診/身体診察/検査から治療まで】医師が患者さんを診察する時に、頭の中を開けてみたら次のような言葉が詰まっている。【患者さんのメリットを最大にする確率が高い選択はどれか?】

病院に行って診察室に入るのって何故か緊張しないですか? あるいは 緊張を通り越して怖いと思っている方もいるかもしれません。 診察室に入ると、そこには普段あまり接したことのない 白い服を来た何やら難しい顔をした人(医者)がいます。 もちろん優しそ…

【大腸がん】開腹手術 vs 腹腔鏡手術。受けるなら、どちらが良い?

勇気を出して大腸カメラを行った結果、ポリープが見つかり、 「カメラでは取りきれないので手術をしましょう。」 と手術を勧められたとします。 その時、 開腹手術を希望されますか? それとも腹腔鏡手術を希望されますか? 実際には医師の方から「どちらを…

【重要】大腸がんが内視鏡(大腸カメラ)で取りきれたかどうかは、「大きさ」よりも「深さ」が大事。

大腸カメラを受けてみたら大きなポリープがあり、 「がんではないか」 「カメラによる治療はできないのではないか」 と不安になったということはないでしょうか? 大きなポリープが見つかった時は 誰もが不安になり、ストレスを感じています。 そのような時…

【必見】思っていることを医師に伝えやすくする3つのコツ

診察室に入る目の前で医師が忙しそうにしていて 伝えたいことが思うように伝えらず、 困ってはいませんか? 例えば次のような要望を持つことはあるでしょう。 ・今の治療について疑問に思うところがあるから説明して欲しい。 ・セカンドオピニオンを聞きたい…

【重要】受動喫煙による死亡は年間1.5万人(推計)。「おもてなし」も含めて早期の屋内全面禁煙は必須。

「タバコの煙が嫌で仕方がない」 「バス停でタバコを吸っている人をみて蹴り倒そうと思った」 「タバコを吸いながら、背後から傍を取りすぎて行って喘息が悪化した」 「同居している人がタバコを吸っていて、毎日煙と戦っていて辛い」 など受動喫煙に苦しん…

【重要】喫煙で得る苦しみ。失う10年。がんだけでなく、COPD、脳卒中、心筋梗塞など様々な病気を引き起こす。

はじめに 喫煙者数とそれに伴う死亡者数 喫煙によって寿命が10年短くなる 早期に禁煙すればするほど長生きしやすい 「長生きなんてしなくて良い」という発言による現実逃避 最後に はじめに Martin BüdenbenderによるPixabayからの画像 何となく 「カッコい…

【重要】歌丸師匠も苦しめた本当に怖い喫煙(タバコ)の話。

はじめに タバコを吸い続けると、空気が吸えなくなる病気になる COPD(慢性閉塞性肺疾患)でまともに息が吸えなくなる 年齢・喫煙量が増えるほどCOPDになりやすい 喫煙歴があれば、COPDになり得る 受動喫煙もCOPDのリスクになる 最後に はじめに Ralf Kunze…

【必見】抗がん剤治療以外で大腸がんの再発率を低くする方法(食べ物)。

はじめに ナッツがステージ3の大腸がんの再発率を低下させた ナッツがが再発率を低下させた理由 適度な食物繊維の摂取も大腸がんの生存率を向上させる 食事について注意すべきこと 最後に はじめに 大腸がんが進行した状態でみつかった場合、 手術で完全に取…

【重要】大腸がんになる原因と、考えられる機序。そして予防法について紹介します。

はじめに 大腸がんの原因 加齢 食生活の欧米化 飲酒 肥満 慢性炎症が起こり、大腸がんできる 細胞ががん化し、大腸がんとして認識できるまでに10年以上かかる 大腸がんの予防法 最後に はじめに 大腸がんは何故できるのでしょうか? 遺伝的に出来やすい人も…

【重要】飲む薬の数を必要最小限にすることで、薬を効きやすくし、副作用を減らすことが大切。

はじめに 飲む薬を必要最小限にするメリット 薬の副作用で困った例 副作用が出ないけれど、効果がない薬もある 薬の減らし方 最後に はじめに 「何故こんなにも飲む薬が多いのか」と、 困っている方はいませんか? 飲む薬は必要最小限にすることが大切です。…

【注目】次世代シークエンサーにより、遺伝子から自分にとって最適な抗がん剤がみつけることができるようになってきた

はじめに がんに関連する遺伝子を一度に複数調べるとことが可能になった 遺伝子検査の結果、具体的にはどのようなことが行われるのか 現状での問題点 最後に はじめに 抗がん剤をやったけれど、 「効果がなかった」 「副作用が強かった、あるいはそれで中止…

【重要】早期からのリハビリテーション(体を動かしたり、運動すること)が手術の合併症・抗がん剤の副作用を軽減し、苦痛を和らげる。

はじめに 最近のリハビリの考え方 がんに対するリハビリの考え方 手術や抗がん剤などの治療を行う前からリハビリを開始する がんの末期になってもリハビリは苦痛を和らげる 空き時間に安全な範囲で自主的にリハビリをすることをお勧めします 最後に はじめに…

【重要】癒着とは、傷が治ることでできる。その原因は、手術や臓器の外で炎症を起こしたことによるもの。

はじめに 癒着とは何か 手術をすれば、必ず癒着ができる 癒着が起こると、どのようなデメリットがあるか 癒着が問題になるのを完全に予防するのは難しい 最後に はじめに 癒着と聞くと、悪いイメージを持っていませんか? 政治の世界ではもちろん、 医療の世…

【楽に長生き】漢方の併用で、がん克服の確率を上げることが出来る。

はじめに 漢方とは何か がん治療で漢方を併用でみられる代表的な効果 病院に行くと漢方を処方してもらえるか 最後に はじめに がんになったけれど、 「長生きしたい」 「治療効果を上げたい」 「でも抗がん剤治療の副作用を少なくしたい」 と考えている方は…

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