「風邪は万病のもと」と言われているから
風邪かもしれないけれど不安で早めに病院を受診したら、
「たぶん風邪でしょう。」
「風邪ですかねえ。」
「風邪かもしれませんね。」
と言われて、
結局風邪かどうかもよくわからなかったこと
多いのではないでしょうか。
それもそのはず。
実は医療者でさえ、どういう状態を風邪というのか
正確に認識している人が少ない。
そのため、
重症感がなくて、
よくわからない病気が風邪とされることが多いのです。
ましてや一般の方がわらかなくて
不安になるのは極自然なことだと思います。
しかし実際には、一般の方でも簡単な知識さえあれば
これは風邪である可能性が極めて高い
という状態を判断することはできます。
具体的には、
1〜2日の間に
・喉の痛み(=喉の症状)
・鼻水(=鼻の症状)
・咳(=気管支の症状)
の3つの症状がそろえば、
風邪である可能性が高いです。
なぜなら、風邪は基本的にウイルスが感染したことによるものなので、
短期間のうちに周囲の臓器にウイルスが広がりやすいからです。
そのため、周囲の複数の臓器に症状が出ます。
このように風邪と判断できるなら、
私は「麻黄湯」を飲んでいます。
市販薬もあるので、まずは御家庭での対応で問題ないでしょう。
これに対して、
細菌による感染は、基本的に1つの臓器に留まりやすく、
特に初期は1箇所の臓器による症状です。
例えば、
咳だけであれば、肺炎のことがあります。
そのため、
上記の症状が3つそろわず、1つだけで症状が強くなるようであれば、
病院に行きましょう。