Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

【必見】便秘で悩んでいる方へ、薬での対処方法を教えます。

硬い便なら

まずは酸化マグネシウム

を十分な量飲んで下さい。

 

その時一緒に、少し水分を多めにとって下さい。

薬が効きやすくなります。

 

便が硬いのに

刺激性下剤を使うのは

腸を引っ叩いて

無理やり便を出させるのと同じです。

 

腸も、あなたも、

痛い思いをします。

 

 

 

 

 

刺激性下剤とは、

プルゼニド、アローゼン、レシカルボン

などのお薬です。

 

無理やり腸を動かすので、

薬を飲むだけでも

腹痛を生じることがあります。

 

そして長期間使い続けると、

腸を動かす神経が駄目になって、

薬が効かなくなります。

 

そうなってから便秘を治すのは大変です。

 

もし酸化マグネシウムで

便秘がよくならないなら、

腸の動きが弱っていることが

原因であることが多いです。

 

でも無理やり動かすのは

先程述べたように良くないです。

 

体に無理のない範囲で動かしてあげましょう。

 

そこで使用すると良いのが、

漢方薬の「大建中湯」です。

 

 

 

 

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漢方薬は

体の本来もっている力を

引き出して良い方向に調整してくれる

体にやさしい薬です。

 

体質を改善する効果もあります。

 

効果がないと言われることも多いですが、

そもそも使っていないのに

言う人が多いです。

 

本当はすごい効果があるのに、

患者さんのもとまで

あまり情報が届いていない。

悲しいことです。

 

 

脱線しましたが、

 

酸化マグネシウム、大建中湯を

しっかり飲んでも便秘が改善しない場合、

初めて刺激性下剤を検討します。

 

刺激性下剤は便秘がひどい場合の

秘密兵器として使うのが良いです。

そのため、どうしても出ない時に

週に1回内服します。

 

 

長々と書きましたが、

 

80%以上の便秘の方は、

酸化マグネシウムと大建中湯で

便秘をコントロールできます。

 

中には体質が改善されて

下剤が不要になる方もいます。

 

刺激性下剤を使用している人は

そのようにはなりません。

 

長期的にみると

便秘が悪化します。

 

 

そして最後に最も重要なこと。

 

・便秘が良くなったら、大腸カメラを受けましょう。

・便秘がよくならなくても、大腸カメラを受けましょう。

・便秘が悪化するなら、早めに病院に行きましょう。

 

ただし定期的に大腸カメラを受けられている方は、

大腸カメラを受けなくても大丈夫です。

 

 

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