Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

【よくある誤解】下痢についての真実と対処方法

下痢がある場合、

大腸がんをまず初めに心配する方がいますが、

多くの場合は腸炎です。

 

下痢が頻回あるいは大量であればあるほど

ほぼ間違いなく腸炎

ということになります。

 

そのため、

まずは腸炎として治療することがほとんどです。

 

もしその時点で大腸カメラを行い、

大腸がんがみつかったとしても

多くの場合は、症状とはまず無関係です。

(偶然みつかった、ということになります。)

 

そのため、基本的にはまず腸炎を治しましょう。

水分を少しずつで良いので頻回にとって

脱水にならないように心がけましょう。

(通常、抗生剤の投与は不要です。抗生剤で下痢がひどくなることもあります。)

 

その際、漢方薬を飲めば自然治癒力が高まり、

より早く治ることが期待できます。

 

その際、下痢止めは(特に細菌性の場合は)

病原菌を体内に閉じ込めてしまうので

基本的には使いません。

 

 

 

 

もし定期的に大腸カメラを受けられていないなら、

腸炎が治ったら

これを機会に是非大腸カメラを受けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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