「若い男性が、遊園地で着ぐるみを着て仕事をして
熱中症で死亡される」という痛ましい事件が起きてしまいました。
地球温暖化のため、毎年気温が上昇し、
職場ではCOOL BIZ(クールビズ)が広まっているのに、
どうして遊園地では着ぐるみを着せられてしまうのか。
今回はこの謎と、対策について
書いていきます。
アンチクールビズ「着ぐるみ」
2014年に代々木公園でデング熱が発生し、
南国にいる虫「ヒトスジシマカ」が日本に住みたいと思うほど
地球は温暖化しています。
そのためかクールビズも今では当たり前のように推奨されていますし、
学会でさえも「この学会はクールビズを勧めているので御協力お願いします」
というアナウンスがされるようになりました。
このような時代に、「遊園地」では
着ぐるみを着用することを義務づけています。
アンチクールビズ。
それにより、1人の若い男性の命が失われました。
今は、着ぐるみの中を涼しくするような工夫があると聞いています。
小型の扇風機や、保冷剤など。
しかしそれでも完全ではないのでしょう。
そもそも夏の着ぐるみは、今の時代に合わないのではないでしょうか。
リスクを侵し続ける人に治療を行うには限界がある
医療にも限界があります。
「熱中症になった人くらい、医療で救えないのか」
と反論される方もいるでしょう。
しかし病状が進行した状態でみつかる人、
自らリスクを侵し続ける人を救うのは
難しいことがあることを知っておいて下さい。
アルコール性肝障害でアルコールを飲み続ける人。
糖尿病で大量お菓子やジュースの摂取をやめられない人。
食べ過ぎて肥満になっているのに、食事量を減らせない人。
COPDにだけれど、禁煙できない人。
明らかな原因があるのであれば、
まず初めに予防するのが大切です。
暑い日に冷房を入れても
窓を開けっ放しにしていると
いつまでたっても部屋が冷えませんよね。
明らかな原因があるのに予防しないのは
それと同じことだと思います。
地球温暖化時代の熱中症対策
地球温暖化で今後もますます気温が上がり、
湿度も上がり、異常な気候が増えつづけるでしょう。
しっかりと熱中症対策をしなければ、
今回の遊園地の着ぐるみ男性のような痛ましい事件が
繰り返される可能性は高いと考えられます。
世間では
「熱中症に気をつけましょう」
「COOL BIZにしましょう」
言っているのに、
遊園地でだけ、
着ぐるみを着ましょうはやはり変です。
遊園地の仕事において着ぐるみは
必ず着なければいけないものではないはずです。
遊園地を楽しんでもらうために
その手段として着ぐるみをきているのでは
ないでしょうか。
それで熱中症で苦しんでいる方、
ましてや亡くなられた方がいては
誰も楽しくありません。
働く人も来る人も皆が気持ちよく遊園地で楽しめるように
着ぐるみを着ることをやめるのも1つの重要な選択肢だと思います。
温暖化の時代にあった対策をしっかり行うことが最も重要でしょう。
最後に
今回の着ぐるみ男性が熱中症で亡くなられたことは
大変痛ましい事件です。
そして地球温暖化が進む今、
今回のような事件は今後も起こる可能性が十分にある
と考えられます。
今回の痛ましい事件が二度と繰り返されないように
夏に着ぐるみを着ることのリスクと、メリットを
今一度十分に考えるべきではないでしょうか。
「熱中症のリスクが高すぎるから、夏は着ぐるみを着ない。
他の薄い衣装でコスプレみたいにして代用する。」
というのは1つの現実的な案であると思います。
しかしあくまでも夏に着ぐるみを着続け、
熱中症になるリスクを追うのであれば、
今まで以上に十分な対策が必要と考えます。
この記事を通して、1人でも多くの人が着ぐるみでの熱中症、
それに伴う死について身近に考えるきっかけになり、
このような悲劇が繰り返されないことを切に願います。