Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

人生においてもランニングにおいても、時間と場所(立ち位置)を知ることは大切。

今何時がかわらなくなって不安になったことはないですか?

私はマラソンの大会を出た時に、時計を忘れて不安を感じたことがあります。

 

何時から始まって(開始時間)、何時までに終わるか(制限時間)が

決まっているマラソンでさえも

どのような今何時でどこにいて、どのくらいのペースで進んできたかが

わからなくなると、ペース配分がわからなくなって不安になる。

 

人生はいつ始まるかはわかっても

いつ終わるか(寿命)はわからない。

 

そのため、自分のペース配分が正しいかもわからない。

今いる立ち位置も不確かだし、

それ故に不安になることが多い。

 

昔は肌に身を任せて

そのまま全力で生きていけば良いかと思った時期もあった。

そうすれば最終的には無駄な時間を過ごさずに生きていけると思っていたから。

 

しかしそれは人生をペース配分も関係なしに

全力で駆け抜けることができることが前提の話である。

 

そして途中でエネルギーが枯渇する病にかかった。

悔しかった。辛かった。

頑張ろうにも頑張れなかった。

そして何よりも社会から切り離されていくのが辛かった。

 

ラソンを時計なしで、そのノリで走った。

その時はやっぱり辛かった。

ひたすら続く道を目印なしに走っているような感じだった。

 

また最初から最後まで全力で駆け抜けることはできないし、

終始不安だった。

このペースで本当に良いのか

よく自問自答した。

 

この体験を経て、それ以降のマラソン大会は

ちゃんと時計を持っていくことにした。

 

今日久しぶりに走ってみると、

時計はまだ動いていたが、

電池がほぼなくなっていた。

 

そろそろ新しい時計を買わなくはと思った。

今度はGPS付きのランニングウォッチを買おうと思う。

できれば、文字が見やすいものを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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