Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

【必見】思っていることを医師に伝えやすくする3つのコツ

診察室に入る目の前で医師が忙しそうにしていて

伝えたいことが思うように伝えらず、

困ってはいませんか?

 

例えば次のような要望を持つことはあるでしょう。

 

・今の治療について疑問に思うところがあるから説明して欲しい。

・セカンドオピニオンを聞きたい。

・旅行したいから、しばらく治療をお休みしたい。

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しかしいざ医師を目の前にすると、

なかなか自分の思いを打ち明けられないことが多いのではないでしょうか。

 

確かに多くの医師は外来だけでなく、

病棟管理、検査、救急対応、急変対応、書類作成などに

追われて忙しくしています。

 

ほんの少しのコツで、

医師に思っていることを伝えやすくなります。

 

今回はそのコツを3つ紹介します。

 

 

 

1つ目:メモ(日記)をつける

 

「いつ頃から、どのような症状があって、どのような理由で」

受診をしたか。

 

これは病院を受診する際に、

どんな時でもまず聞かれる最重要事項であることを

以前にお話しました。

 

→「病院に行くと必ず聞かれる3つの質問」について詳しくはこちら。

 

 

そのため、このような情報が

いつ見ても思い出せるように

メモや日記を書いて残しておきましょう。

 

もし既に受診されていて治療中の状態であっても同じです。

 

 

2つ目:「感謝の気持ちを伝える」ことを習慣づける

 

人に感謝される、というのは本当に気持ちが良いことですよね。

医師としてのやりがいを感じる時でもあります。

 

しかしこれを聞いて

「感謝もしていないのに、

何故私が感謝の気持ちを伝えないといけないんだ。」

と思われる方もいるかもしれません。

 

ただ感謝をしたくないような医師であっても

あなたの診断や治療のために時間を割いているので、

感謝できる部分もあるのではないでしょうか。

 

少なくとも怒って要望を伝えるよりも

感謝の気持ちを伝えてから、

要望を伝えた方が圧倒的に要望が通りやすくなる

思います。

 

その時だけでなく、

その後も要望が通りやすくなるでしょう。

 

何よりも自分自身のために

普段から医師に「感謝を伝える」ことをお勧めします。

 

さらに習慣化していると、余計なことを考えて疲弊しなくてすむので、

習慣化しておくと良いでしょう。

 

 

3つ目:要望を伝える時に「協力してもらえませんか」と締めくくる

 

例えば、薬を処方してもらう時に貴方が医師だったら

どのように言われたら、

最も抵抗感なく、YESと答えやすいですか?

 

「処方しろ」

「処方してもらえませんか?」

「お願いですから、処方してもらえませんか?」

「よろしければ、先生に協力してもらえませんか?」

 

おそらく、最後の「協力してもらえませんか」と言われるのが、

最もNoと答えにくく、YESという返事を返しやすいと思います。

 

「処方してもらえませんか?」と言われると、

処方後の薬の用途に賛同できなければ、Noという返事を返すでしょう。

 

しかし「協力してもらえませんか?」と言われると、

用途に賛同できなければ、一旦悩み、

その後、一緒に良い案を考えて詳しく事情を聞き、

できるだけ用途に沿った方法を一緒に考えていくことになるでしょう。

 

その結果、一部になることもあるかもしれませんが

要望が通る可能性が高くなります。

 

 

話を一切聞かない医師の場合は、窓口に相談

 

様々なタイプの医師はいますが、

多くの場合は上記の3つのコツを使うことによって

医師に要望を伝えやすく、

そして通りやすくなります。

 

しかし一方で、

患者さんの話を一切聞かないような

人格に問題のある医師がいることも事実です。

 

このようなときは、病院の窓口で主治医を

別の医師にしてもらうように相談しましょう。

 

 

最後に

 

医師としては忙しいけれど、

忙しそうにしないようにする努力も必要と思います。

 

しかし実際には病院で医師は忙しくしていることが多く

なかなか難しいのが現状です。

 

そのような中でも、患者側として

自分の要望通しやすくするコツがあり、

今回の記事を書いてみました。

 

この記事が今後の病院受診の負担を減らし、

より良い治療へ結び付くことを願っています。

 

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