Doctor’s health log(内科医の視点)

総合病院の内科医師が実際の体験を通して健康回復・維持・増進の方法を紹介する雑記ブログ。

【重要】この症状なら、まず何科に行けばいい?困った時の道標(その2:発熱)

  

 

発熱だけでは診断は難しい

 

突然高熱が出て慌てて病院に行ったけれど、

「どこの科に行ったらよくわからなかった」

「発熱してから時間がたっていないので、経過をみましょう。」

と言われたことはないですか?

 

実際に「発熱だけ」で、その他の症状なしの場合、

しかも発熱して1日も経過していない場合、

診断が難しいことが多いです。

 

今回は、その理由と対策について書いていきます。

 

 

発熱の原因として多いもの

 

発熱の原因として多いのは次の4つと言われています。

 

・感染症(ウイルスや細菌などによるもの)

・悪性腫瘍(がん)

・膠原病(関節リウマチ、SLE、強皮症など)

・薬剤熱(薬による発熱)

 

これらで発熱の原因の大部分を占めますが、なかには不明熱として

全身を詳しく調べてもわからないものもあります。

 

 

発熱は防御反応で全身の症状。発熱以外の症状(随伴症状)が重要。 

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発熱は基本的には免疫細胞が異物と戦いやすくするために体内の温度を上げる、

つまり防御反応です。そして全身の反応です。

 

そのため、発熱があるだけでは、

どこの臓器のどの部分が悪いかわからないので、

ほとんどの場合は病気を特定できません。

 

しかも1日以内の受診であれば、

例外を除いてほとんどの場合は、

その他の症状が出現するまで

一旦様子をみましょうとなるでしょう。

 

逆に、原因が特定できる場合には他の症状を伴うことが多いです。

そのため、発熱以外の症状があれば、

必ず医師に伝えましょう。

 

 

発熱以外の症状が、どこの科を受診すれば良いかを教えてくれる

 

場所を特定できるような痛み、

咳や下痢など特定の臓器による症状である可能性が高い症状の存在は

診断につながります。

 

つまり、発熱以外のこれらの症状が、

どこの科に行けば良いかを決めてくれます。

 

 

随伴症状で決める。発熱時にまず受診した方が良い科。

 

発熱以外の症状に対して、

その症状に応じた、受診した方が良い科を以下に紹介します。

 

 

発熱以外の症状として>

 

・頭痛や(食事に関係なく)嘔吐したり、意識障害がある

    →神経内科へ行きましょう。

 

・(鼻の付け根など)顔面の痛み、鼻水、耳の痛み、喉の痛み

    →耳鼻科へ行きましょう。

 

・咳や痰の場合

   →呼吸器内科あるいは内科へ行きましょう。

 

・息が苦しい

    →呼吸器内科へ行きましょう。

 

・息が苦しくて、足が浮腫んでいる

    →循環器内科へ行きしましょう。

 

・(食事を食べていないに吐き気はなく)食事を食べた後に吐く

   →消化器内科あるいは内科へ行きましょう。

 

・腹痛がある

   →消化器内科あるいは内科へ行きましょう。

 

・下痢がある

   →消化器内科あるいは内科へ行きましょう。

 

・目が黄色い(黄疸がある)

   →(薬を飲まれている場合は)かかりつけ医。

       (そうでない場合は)消化器内科あるいは肝臓内科へ行きましょう。

 

・腰痛や、脇腹〜下腹部に移動する腹痛がある

   →泌尿器科へ行きましょう

 

・排尿時に痛みがある

   →泌尿器科へ行きましょう。

 

・関節の痛みがある

   →整形外科あるいは膠原病内科へ行きましょう。

 

・皮膚が赤く腫れていて、熱くなっている

    →皮膚科へ行きましょう。

 

 

最後に

 

「発熱時に、まずどこの科に行けば良いか」

について書いてみました。

 

ただし、かかりつけの医師がいる場合は、

可能であれば、まずかかりつけ医師を受診しましょう。

 

なぜなら

もともとの病気が関係しているケースが多く、

そうでなくても前情報があった方が正確な診断をしやすくなるからです。

 

以上により、より多くの患者さんが

より安全でより早く的確な診断と治療を

受けられるようになることを願っています。

 

 

 

 

 

 

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