芸能人が民間療法に走ってその結果、
病状が悪化して取り返しのつかないことになってしまったニュース。
皆さん、よくご存知かと思います。
これを契機に、
「エビデンス(科学的根拠)のない治療については受けてはならない。」
という風潮が強まっています。
しかし本当にエビデンスが出てない治療は悪いのでしょうか?
確かに使ってみて効果が乏しい、あるいは
状態が悪化するようなエビデンスのない治療は
使用すべきではないでしょう。
しかしそれは西洋薬でもあります。
また人によっても治療に対する反応が違います。
例えば、抗がん剤などがそうです。
エビデンスがあるので使ったら、すごく効いたということもあれば、
副作用がひどくて亡くなる人もいます。
亡くなるケースでは、
効かない民間療法より
治療の結果は悪い、ということになります。
逆に民間療法を受けた場合は、
自分の納得する治療を受けれたという、
満足は得られるかもしれないのです。
まず現時点で出来る限り確かな情報を流すことは大切ですが、
明らかに効かないものや状態を悪化させるもの以外は
本当に効かないとまでは言えません。
もし一般的に行われていないような
新しいこと(治療、運動、美容など)を始めるような場合は、
しっかりとした経過観察を行いましょう。
そして上手くいかなかった時は、
まだ取り返しがつくという段階で
方針を変更すれば良いのです。
そうすることにより
基本的には大きな間違いは起こらないと思います。