職業柄もともと
西洋医学の薬に限界があることは
知っていました。
しかし自分が病気になることで
そのことを痛感。
今の医学界で多くの人が持っている知識だけでは
病気になる前の状態へ回復させることが
病状を悪化させないことより
遥かに大変であることを実感しました。
その後、月単位で
少しずつ気力が回復。
それと同時に
限られたエネルギーを上手く配分して
今後は人生を送っていく必要性を感じました。
しかしある時、
少し悪あがきをしようと思いました。
心のエネルギーが不足しているなら、
筋力や体力をつけて体を少しでも丈夫にすれば
少しでも改善するのではないか、と。
そこで短い距離からですが、
久しぶりに自宅の周りを
ランニングをすることにしました。
足が地面から振動を受け、
体が外の空気を感じ、
新鮮な刺激でした。
走った直後は疲れました。
しかし、普段と違う刺激を受け、
余計なこともあまり考えなかったためか
気持ちが少し気分が楽になりました。
医学的には
ランニングがうつ病に効くという根拠がない時代でしたが、
個人的には効果があると考えて出来る限り続けました。
私が発表した訳ではないですが、
その後しばらくしてランニングがうつ病に効果的である
と言われ始めた時には驚きました。
そして同時に、以下のことに気付きました。
●今の医学はエビデンス(科学的根拠)を重視しすぎている
●そもそも変化に気付かないと
エビデンスを作るための研究も行われない
●エビデンスの構築自体に時間と費用がかかる
その結果、エビデンスが構築されるものは一部に限られる。
逆を言えば、
今がエビデンスがあると言われていないものでも
効果があると考える良い治療は
沢山あるはず。
エビデンス自体を作ること自体が難しいものもあります。
一部は何十年後には
エビデンスができるかもしれません。
しかし
今病気のことで困っている人は、
今どうにかしたいと考えています。
出来るかどうかわからないエビデンスを
待っている余裕はありません。
残された方法は、詳しい人と情報を共有し、
良いと考えることは自分や仲間たちと実践する。
それが最善ということ。
この気付きが
私の人生を大きく変えました。